転職をしないという判断

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私は1年間休職した後、復職しました(部署も同じです)。復職してある程度勤務できるようになった今も転職せずにいます。仕事に行けないほど病んでしまったので、当然ですが周囲は転職を進めてきます。でも、おじさんはそう簡単に転職の判断なんて出来ません。色々考えなければいけないことが多いです。

そこで今回は、精神的に病んでしまった人が安易に転職はしない方が良いと思う理由を書いていきたいと思います。参考程度に読んでいただければと思います。転職にはメリットもデメリットもあるので、しっかり考えて行動していきましょう。

転職した方が良い状況もありますし、なんなら私の状況も転職した方が良いのかもしれませんが、安易に行動せずにしっかり考えていただければと思います。

休職中に転職活動はしない方が良い

私の場合は、回復して勉強や外出が満足に出来るようになった時に、転職サイトを流し見るぐらいはしました。しかし、転職サイトを見るだけでもかなり疲れるし、職場の嫌なことを思い出すことにも繋がり、回復の邪魔になるので見るのも辞めました。

私が言われたり聞いた、休職中の転職活動は止めた方が良い理由を書いていきます。

①休職中の転職活動はグレーゾーン

休職は、仕事をしたいけど、今は病気で仕事が出来ないから休みますって制度です。(私の認識)休職してる時に転職活動して、転職するから会社辞めますは、会社と問題になる可能性があります。出来なくはないので、やり方や会社への説明次第で問題無い場合あるのですが、リスクはあります。会社によっては就業規則に休職中の転職活動を禁止する記載があるので、この場合は会社に知られたら処分の対象になってしまうので注意が必要です。

劣悪な労働環境の場合は、出来るだけ早く離れた方が良いので、医師はこの辺の流れも経験しているので、転職を考えるのであれば医師と相談すると良いです。専門家に引き継いでくれます。ただし、体調が回復してるのが絶対条件ではあります。

②休職の事実を隠すのか隠さないのか

転職活動の際に、休職していること(または、休職したこと)を伝えることは、マイナス要素でしかないです。ましてや、若手20代の社員ではなく、アラフォーおじさん社員では、とてつもない足枷で、転職が成功する確率はかなり低いと思います。

休職を隠す場合

休職していることを隠してる方が、成功確率は高くなるので、隠して転職活動をしたとします。採用となった場合、休職している事実を隠しているので、当然他の社員と同じ様にすぐにバリバリ働かなければいけません。休職していて、思考も体力も落ちているのに、いきなりリハビリ無しでフルタイム勤務は辛いです。中途入社の社員は特に即戦力として採用されているので、新入社員の様に成長を待ってはくれません。休職前よりも仕事に集中して取り組む必要があるので、リスクは高いと思います。

隠して入社した後に、病気の再発で再度休職する状況になった場合、会社とトラブルになる可能性もあります。その他にも転職が決まり、入社する会社に前年度の源泉徴収票を提出する際に、休職していたことが発覚する場合もあります。

面接で健康状態や休職の有無を聞かれた際に、虚偽の申告をしてしまうと、内定取り消しや解雇になる場合があるので、リスクは高いと思います。転職エージェントを通して、内定を取っていた場合はさらにトラブルが大きくなるのでハイリスクだと考えます。

休職を隠さない場合

休職を隠さず転職活動すると、採用となった場合は休職していた理由を知っているので、周りのフォローが期待出来ます。勤務時間の融通も対応してくれるかもしれません。ただし、休職を隠している場合に比べて、転職活動は長くなると思います。休職をしたことを伝えても、採用されるだけの能力や伝える力がある方でしたら問題無いかもしれません。

休職した理由によっては、さほど問題にならない場合もあるのかもしれませんが、私のようなメンタル系の休職だと、復職後に転職活動したとしても、再発を心配されて採用されるのは難しかったと思います。

③転職活動に割ける体力と気力があるか

仕事が出来ずに休んでいる状況で、転職活動をするのは通常の転職活動より大変です。かなり負荷がかかるので、医師からも回復してからなら転職活動しても良いと言われましたが、ここの判断を誤るとさらに辛い状態になってしまうので注意が必要です。

④重大な決断を判断力が鈍くなっている状況では避けた方が良い

これに関しては、回復した状態では判断しても良いですが、休んだ直後やまだ回復してないタイミングでは判断は避けた方が良いです。回復してない状態の時には、医師から止められると思います。

転職が必要か判断

休職から復職して、仕事が出来る状態になったら、改めて現在の仕事に対して考えました。自分自身が日頃から感じている、不満や不安、転職によって改善できるのか判断していきます。転職する場合には、年収や休日の数や土日休みか等、考える項目が多いので、転職する際に自分がもっとも改善したいポイントを明確にすることが大事です。

家庭があってローンの支払いもある人は、年収がどのくらいになるかは大事だと思います。私のような病気になり、現職の労働環境が良くない方は、年収が下がったとしても労働環境の良い会社に転職することは、休職のリスクを減らし、持続可能な働き方となるのであれば、選択肢に入れることが出来ます。

しかし転職した新しい職場では、信頼を得るためにも、人間関係の構築や、仕事を早く覚えていかなくてはいけません。まして、年齢が上がってからの場合は即戦力として、すぐに管理職クラスの働きを求められます。

現状として、病気になってから継続して勤務できるのか不安のある状態で、環境を変えるのは得策ではないと判断したわけですが、私が転職する場合に改善したいポイントを3つ書いておきます。

①不満や不安が改善されるか

現職では負担が一部の人に集約して、公平な労働環境とは言えず、評価も納得出来るものではなかったです。人事異動の権利は上司にあり、会社の命令に従わなければならない点は、転職をきっかけに改善されて欲しいが、人に雇われている時点で、解決には至らないと判断しました。転職しても、場所と相手が変わるだけで、不満に思うことは消えず、改善することは無いのであれば転職する意味が無いです。

②年収アップが可能か

現在の給料と比較して、今の働き方と役職も同じで年収が増えるのであれば、転職しても良いと思います。私の場合は、同業同職種と比較して他社よりベースの年収が高く、年収アップの目的を果たすには上位職に就く転職しか無かったです。上位職に転職は、現状の体調では難しく、現実的では無いと判断してます。そもそも現状の体調の私を、上位職に採用はしてくれないです。

③業務量を調整し、体調管理と家族との時間を確保出来るか

転職先の業務範囲と時間外の平均時間を把握するのが大切です。時間外が多い所には、メンタル不調を起こした人は極力避けた方が良いです。同業同職種の場合であれば、業務範囲の書かれている内容である程度イメージできると思います。

体調の浮き沈みがあるため、周囲の配慮をいただくことがあるので、過剰な業務量は処理出来ません。どういう背景で求人が会社から出ているのか確認し、会社は何を期待しているか把握しておきましょう。

会社に相談して復職後の仕事量を調整

転職で解決するのではなく、まずは現職で出来る改善行動を行うことが大事です。休職前から何度か上司に相談していたが、ほとんど意味がなかったため、上司だけでなく人事部にも相談することで、業務量が多くはない所に異動が出来、役職に復帰するよう言われることも無くなりました。ある程度は会社側も問題が大きくならないよう話を聞いてくれるため、自身の労働環境が良くなるように配慮してくれました。そこで何も改善されないのであれば、理由も明確なのでスッキリと次の行動に移れると思います。

大変な状況の中でも、自分で考え行動して、少しでも負荷を減らせるようにしましょう。転職活動を通じて自分自身の価値を知るきっかけにもなるので、転職をしないまでも活動してみるのも有りです。結局、どんな行動をしても、体力も気力も使うので、一時的に体調は崩しましたが…..

私の現状では転職はしないですが、転職サイトを使った印象を軽く書いて終わります。

私が使ってみた転職エージェントは、リクナビエージェント、JACリクルートメントの2社です。リクルートは求人の数が多く、数打てば当たるという、本人にマッチするかはともかく転職は出来る、という印象です。

JACは転職によるキャリアアップが目的なら良いと思います。私の状況を把握して、アドバイスしていただので、信頼出来ました。年収アップの求人も何件か見せていただいたので、求人数は少ないですが、良い求人に出会える確率は高いです。

以上で今回は終わりたいと思います。文字量が多くなり、伝わり難い内容かと思いますが、誰かの参考になれば幸いです。お読みいただき、ありがとうございます。

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